0322

今日はこんなに寒いのにもうすぐ桜が咲くなんて何かが可笑しいような気がする。咲きはじめたくらいできっとみんなと等しい気持ちになって花の近くまで寄ったりするのだけれど。

 

寝る前に読んだ本には宮沢賢治の「真空溶媒」という一篇からいくつかの詩が引用されていた。

毒より菌が悪さをしてるような、微細な因子由来の陰の多さ。その翳り方はとてもうつくしくて、心が引っ張られた。 そのとき時間は0時を過ぎようとしていたから、何かをあきらめたような気持ちで眠るしかなかった。