0603

ジュネを読んでると汚くても綺麗、っていう場面があってそういう区切りがわからなくなるところに良さを感じる。彼の描写にはちょっとギャグみたいなところがあるけど人間ってそういうもの、と思えるから好き。こんな風に裏切られたらもはや気持ちがいいよね、っていう恍惚。

整おうとするスタンスから崩れていくこと、世間一般からの期待を全てを振り落とすほどに、美化を嫌うこと。そのなかで耽美を探すこと。大きな声で言わないからこそ夢想は自由に続いてく。